【マドリード=高橋智行通信員】レアル・マドリードはホームで行われたアトレチコ・マドリードとのダービーマッチを3-2で制した。前半に先制を許したが、後半にFWビニシウス(25)の2ゴールなどで逆転した。
Rマドリードはスペインリーグで首位バルセロナを勝ち点4差で追っており、負けられない戦いが続く。欧州チャンピオンズリーグ(CL)は5日前の決勝トーナメント1回戦第2戦でマンチェスター・シティーに2-1で勝利し、2試合合計5-1で準々決勝に進出した。
初のマドリードダービーに挑むアルベロア監督は、クルトワ、ミリトン、アセンシオ、メンディ、セバージョス、ロドリゴの6人をけがで欠く中、マンチェスター・シティー戦からスタメンを2人変更。システムは4-4-2でビニシウスとブラヒムが前線でコンビを組み、得点ランキングトップのエムバペはベンチスタートだった。
オブラク、プビル、バリオス、ロドリゴ・メンドーサが負傷欠場のAマドリードはリーグ戦3位で、リーグ優勝が非常に厳しい状況にある。一方、欧州CLは4日前の決勝トーナメント1回戦第2戦でトットナムに2-3で敗れたものの、2試合合計7-5で勝ち抜きを決めた。
公式戦50回目のマドリードダービーに挑むシメオネ監督は、トットナム戦から先発メンバーを1人入れ替え、グリーズマン、フリアン・アルバレス、ルックマンが攻撃陣を形成する4-4-2で臨んだ。
スペインリーグ通算178回目のマドリードダービーは前半、立ち上がりから公式戦4連勝中のRマドリードが主導権を握り、開始早々の3分にカルバハルが最初のシュートを打つが、GKムッソにファインセーブされる。続く8分、今度はバルベルデが右サイドからスピードを生かしてハンツコを抜き去り、ペナルティーエリアに侵入してそのままシュートを放つも、ポストを直撃した。
劣勢だったAマドリードは9分、グリーズマンのパスをゴール前で受けたジョレンテがゴールを狙うが、GKルニンに防がれた。
それ以降はRマドリードの時間が続き、ギュレル、チュアメニ、ビニシウスが次々とシュートを打つが枠を捉えられない。さらにバルベルデのシュートはムッソにキャッチされた。
相手の攻撃に耐え続けたAマドリードは33分、Rマドリードの一瞬の隙を突いて左サイドから攻撃を仕掛け、ルッッジェーリのグラウンダーのクロスをジュリアーノ・シメオネがヒールでゴール前に流し、走り込んだルックマンが先制点を記録した。
Rマドリードは前半終了間際にチュアメニやギュレルのシュートでAマドリードゴールに迫るも、最後まで得点を奪えなかった。
後半もRマドリードがボールをキープしてAマドリード守備陣のほころびを探していく。そして6分、ブラヒム・ディアスがハンツコにペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。これをビニシウスが冷静に決め、同点に追いついた。
さらに10分、バルベルデがバックパスに猛然とプレスをかけてヒメネスからボールを奪い、右足アウトサイドでゴールを決め、Rマドリードはわずか4分間で逆転に成功した。
1点のビハインドを負ったAマドリードは即座に3枚替えを敢行して攻撃陣をリフレッシュすると、Rマドリードもエムバペとアレクサンダーアーノルドの投入で勝負を決めにいった。選手交代は前者に大きな効果をもたらせる結果となった。
Aマドリードは21分、代わったばかりのモリーナが得意の強烈なミドルシュートを突き刺して同点にした。しかし、Rマドリードはこの失点に気落ちすることなく、すぐさま反撃する。27分にアーノルドのパスを左サイドで受けたビニシウスがバエナと対峙(たいじ)しながらカットイン。ゴール右下隅へのコントロールショットで再びリードを奪った。
その直後、バルベルデが32分に過去のいさかいで因縁の相手であるバエナに対するファウルで一発退場に。これで流れが大きく変わり、数的有利で主導権を奪ったAマドリードは36分にフリアン・アルバレスのミドルシュートがポストに阻まれた。一方、RマドリードはアーノルドがFKからゴールを直接狙うも、ムッソにファインセーブされた。
Aマドリードは最後まで同点を目指し、後半アディショナルタイムにセルロートが惜しいヘディングシュートを放つが、ルニンにキャッチされた。
Rマドリードは3-2で逆転勝利を成し遂し、Aマドリード相手にリーグ戦で7試合ぶりに勝ち星を挙げ、前半戦の2-5の惨敗のリベンジを見事に達成。首位バルセロナとの勝ち点4差をキープ。敗北を喫したAマドリードはビリャレアルに抜かれて4位に後退し、バルセロナとの勝ち点差が16に開いている。
スペインリーグ178回目の対戦はRマドリードに軍配が上がり、92勝44分け42敗と大きく勝ち越している。この後、両チームともに多くの選手が代表戦の参加し、4月上旬のリーグ戦でシーズン最後の戦いを再開する。

